「石鹸」質問一覧
- 【効能・効果について】普通の石けんと薬用石けんの違いは何ですか。
- 石けんには医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律(旧薬事法)上化粧品に分類される「石けん」と医薬部外品に分類される「薬用石鹸」があります。薬用石鹸には殺菌剤や消炎剤などの有効成分が配合されています。
- 【効能・効果について】薬用石けんには、どのような効果がありますか。
- 薬用石けんには「皮膚の洗浄・殺菌・消毒、体臭・汗臭およびにきびを防ぐ」ために殺菌剤を配合した石けんと、「皮膚の清浄、にきび・かみそりまけおよび肌荒れを防ぐ」ために消炎剤を配合した石けんがあります。
- 【性質について】石けんが小さくなると泡立ちが悪くなるのはどうしてでしょうか。
- 石けんが小さくなると泡立ちが悪くなる原因は、成分と表面積の変化が考えられます。
石けんの成分は、水に溶けやすい成分と、水に溶けにくい成分が組み合わせて出来ています。石けんは脂肪酸とアルカリの生成物ですが、使う脂肪酸によって水の溶けやすさは決まり、複数の脂肪酸を組み合わせているためです。
これは、水に溶けやすい成分だけでは、軟らかく泡立ちは良いのですがすぐに石けんが溶けてしまって持ちが悪く、水に溶けにくい成分は、硬く水に溶けないので泡立ちにくく使いにくいからです。洗浄力があって泡立ちがあり、適度に水に溶け固形を保つというバランスを考えて石けんの成分は決まっています。
小さな石鹸は、何回も使っているうちに、表面の溶けやすい成分が流れ落ちてしまい、溶けにくい成分が表面を覆っていると考えられます。
また、石けんが小さくなると表面積が小さくなりますので、摩擦を受ける面積も小さくなり、水に溶ける量も減ります。そのため、石けんの泡立ちが悪くなります。
- 【性質について】温泉などで石けんの泡立ちが悪くなるのはなぜでしょうか。
- 通常の温泉には、カルシウム、マグネシウムなどの金属イオンが多く含まれています。これが石けんと反応して、水に溶けない石けんカス(金属石けん)になるため、石けんは界面活性剤としての能力を失い泡立たなくなります。
- 【品質について】石けんの使用期限はどのくらいでしょうか。
- 石けんは有効性及び安全性の確保等に関する法律(旧薬事法)の規制を受けており、未開封で3年間は品質劣化等の変化が起こらないことが前提となっています。一般的に石けんの安定性は高く、特に未開封のままの保存では、長期間変質することはありません。まれに香料、着色料等が変化することがあっても、通常使用に問題は有りません。しかし、新鮮で豊かな香りを楽しむためにも、新しいうちに使用されることをおすすめします。
- 【品質について】石けんや液体石けんに入っているエデト酸塩(EDTA-4Na)は何のために入っているのですか。
- 石けんを長期保存しておくと、空気中の酸素を吸収して酸化され変敗(異臭や変色)してしまいます。これを防ぐために酸化を抑制する酸化防止剤としてエデト酸塩(EDTA-4Na)などのキレート剤と呼ばれる成分を配合しています。
- 【その他】無添加石けんとは何ですか。
- 無添加といってもいくつか意味がありますが、その製品の主成分以外に何も含まれていないことを表しています。無添加石けんには、石けん用素地以外に何も配合していない石けんと、色素・香料・防腐剤等を配合していない石けんがあり、後者の場合どの成分が無添加であるか製品に表示しています。
- 【その他】石けんの標準重量とは、どういう意味ですか。
- 標準重量は、製品が作られて5ヶ月後に予想される重量を表しています。お客様が購入されたときの重量の誤差は機械練の製品では原則として標準重量の±5%、枠練の製品では±10%の範囲内と「化粧石けんの表示に関する公正競争規約」に定められています。